プリンとプディングは何が違うの？意外と知られていない2つの違いや種類を詳しくご紹介

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老若男女問わず人気の定番デザート「プリン」。同じような言葉に「プディング」というものがありますが、日本人にはあまり馴染みがないかもしれません。そこでこちらの記事では、プリンとプディングの違いについてわかりやすくご紹介したいと思います。

プディングって何？

「プディング」とはイギリス生まれの家庭料理。昔イギリスの船乗りが航海中に持っている食材を無駄にしないために、パンくずや小麦粉に卵やレーズン等ありあわせの材料を混ぜて蒸し焼きにしたのが始まりだと言われています。現在では、牛乳と卵を加えて蒸したり煮たりして固めた料理やお菓子の総称としてプディングという言葉が使われています。プディングは蒸し料理の総称なので、甘いものばかりでなく甘くないものも存在します。

プリンはプディングの一種

プリンはプディングとは違うのかというと、そうではありません。プリンは、プディングの一種で正式名称を「カスタード・プディング」と言います。このカスタード・プディングは牛乳、砂糖、卵を合わせて蒸したなめらかなお菓子。卵の優しい甘さにちょっぴりほろ苦いカラメルソースがぴったりですよね。市販のプリンの中にはゼラチンを使って固めたものもありますが、厳密に言えばそれはカスタード・プディングではないということになります。

プリンは海外では通じない

「プリン」は日本語なので、海外では伝わらない可能性が高いです。日本でなぜプリンと発音されるようになったかと言うと、カスタードプディングが日本に伝わった江戸時代後期から明治時代初期に、庶民に広がっていく過程で「プディング（Pudding）」の発音を正確に聞き取れず、やがてプリンというカタカナ語が定着していったからだと言われています。海外で注文する際には「プリン」ではなく「カスタード・プディング」と表現するのが正解です。

プディングの種類

プディングは、日本ではあまり馴染みがありませんが、イギリスにはさまざまな種類のプディングが存在します。例えば、ローストビーフなどに添えられるシュークリームのような見た目の「ヨークシャープディング」や、食パンを敷き詰めた上に、旬のフルーツと砂糖を煮詰めたソースを流し込んだ「サマープディング」、牛乳や卵にオレンジピールやドライフルーツ、スパイスなどを混ぜて蒸した「クリスマスプディング」などがあります。中にはお米をミルクと砂糖で似た「ライスプディング」というデザートも存在するというから驚き。

ちなみにフランとは何？

同じような素材が使われるものの中で気になるのが「フラン」。ラテン語で平たい丸いものを意味するフラドが語源とされています。フランは、牛乳や卵などをタルト生地に流して焼いたもので、もっとも古いお菓子のひとつです。プリンとフランは似ているようですが、発祥した国や時代が異なる別物のお菓子です。

すぐに作れるのも魅力

プディングの中には、小麦粉・卵・牛乳など身近な材料だけで作ることができるものもあります。小腹が空いた時や夜食など、思い立ったらパッと作れるのも家庭料理の大きな魅力の一つ。ありあわせの材料で手作りプディングにチャレンジしてみるのもおすすめです。

違いを知って正しく使い分けよう

「プディング」は牛乳と卵などを使った蒸し料理やスイーツの総称です。プリンは日本語で、プディングの一種「カスタード・プディング」のこと。プディングはあまり馴染みがないかもしれませんが、機会があればぜひ本場イギリスの家庭料理を味わってみてはいかがでしょうか。