田代製菓

和菓子の種類を季節別に解説!その楽しみ方とは

季節が春になるとよく食される和菓子、桜餅

季節を代表する和菓子の種類について

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和菓子は四季折々の美しさを感じさせてくれる、日本の誇りともいえるお菓子です。ひと月ごとにその時期を象徴するような和菓子が存在し、まるで季節の訪れを祝うかのように、これらを味わう風習が日本にはあります。では、春夏秋冬、それぞれを象徴する和菓子にはどのようなものがあるのでしょうか?今回は和菓子と共に四季を味わいたい、という方々のために、季節を代表する和菓子について、お話させて頂きます。

季節を彩る和菓子の楽しみ方

職人が丹精込めて作り上げた和菓子をより情緒深く楽しみたいのであれば、四季を彩った、その時期ならではの和菓子を、季節が移り変わるごとに味わうことをおすすめします。四季を彩った和菓子には、その季節ならではの美しさを最大限に表現したい、という職人の思いが込められており、その思いはその季節に味わってこそ、伝わるものがあります。桜の花が咲き誇る時期に味わう桜餅や、春の訪れを象徴する鶯(うぐいす)をかたどった鶯餅などは、そういった職人の思いがふんだんに詰まった、春を代表する和菓子です。

和菓子の種類:月別

和菓子にはその季節を象徴するような風景や植物、生き物などをかたどった趣のある品々が豊富にあります。具体的にどのようなものがあるのか、月別に見ていきましょう。

1月:花びら餅

花びら餅は新年を迎えるのにふさわしい、華やかなデザインの和菓子です。薄ピンクで彩られたお餅を薄くのばし、味噌餡や甘く煮たゴボウなどを挟んでいます。花びら餅の歴史は古く、平安時代より600年もの間、宮中のおせち料理として食されていました。その流れからか、今でもお正月に食される縁起の良い和菓子として重宝されています。

2月:花ごろも

花ごろもは練り切り生地で餡を挟み、表面に梅の押印をした、2月を代表する和菓子です。春の訪れを待ちわびた人々の心を象徴する和菓子として、現在も多くの人々に愛されています。

3月:鶯餅

春の訪れを告げるかのような鳴き声を発する鳥といえば鶯。その鶯をかたどった鶯餅は、3月を象徴する和菓子です。餡を包み込んだ丸みのあるお餅の上に、鶯の羽をイメージさせる、青きな粉をまぶした上品な甘さが特徴の和菓子になります。

4月:桜餅

春を最も象徴する和菓子といえば、やはり桜餅ではないでしょうか。桜餅には小麦粉で作った薄焼き生地で餡を撒いた関東風と、もち米の粒々感を残した餅で餡を包んだ関西風があり、どちらが主流なのかは、地域によってまちまちです。どちらも桜の葉を塩漬けしたものを撒いてあり、独特な香りが春の訪れを感じさせてくれます。

5月:柏餅

5月の端午の節句に欠かせない和菓子、柏餅。柏の葉は新芽が出ないと古葉が落ちないことから「跡継ぎが絶えない、子孫繁栄の植物」として親しまれていました。その柏の葉を餡入り餅に巻いた柏餅もまた、5月を象徴する縁起物の和菓子として、多くの人々から今でも愛され続けています。

6月:水無月

少し蒸し暑くなり始める6月に、涼を感じさせてくれる和菓子として人気があるのが水無月です。ういろう生地の上にあずきの甘露煮を乗せたもので、さっぱりとした味わいが特徴の和菓子になります。

7月:若鮎

7月に旬を迎える鮎をかたどった若鮎は、冷たく冷やした麦茶や緑茶のお茶うけとして人気の高い和菓子です。鮎をかたどったカステラ生地で餡や求肥を巻いた、あっさりとしながらも食べ応えのある洋風テイストの和菓子です。

8月:葛切り

一年のうち、最も気温が高くなる8月を代表する和菓子といえばやはり、葛切りではないでしょうか。葛を水で溶かして冷やし固めた物を麺状にカットし、黒蜜やきな粉をかけていただきます。冷たく冷やした葛切りは、暑い夏の最中でも美味しく食べられる人気の和菓子です。

9月:おはぎ

9月のお彼岸に欠かせない和菓子といえば、おはぎではないでしょうか。その名前の由来は、萩の花を模して作ったものであるからだといわれています。もち米をつぶした物に粒あんやこしあん、きな粉、ゴマなどをまぶして作られており、お子様からお年寄りまで、幅広い層に愛されている和菓子です。

10月:栗きんとん

栗の収穫時期にあたる10月に、秋の風物詩として取り上げられる和菓子が栗きんとんです。蒸した栗をつぶし、滑らかに仕上げたものを茶巾でかたどったものになります。栗の旨さが存分に味わえる、栗好きにはたまらない和菓子です。

11月:きんつば

気温も下がって寒くなる11月に食されるきんつばは、温かい緑茶との相性も抜群に良いこの時期ならではの和菓子です。秋に収穫されるサツマイモや小豆を餡にし、四角や丸にかたどったものに小麦粉生地を付けて焼いたものになります。元々その見た目から「ぎんつば」と呼ばれていたものを、金のほうが縁起良いということで、今の呼び方にしたそうです。

12月:柚餅子(ゆべし)

柚子はお風呂に入れたり、お鍋の薬味にしたりと、寒い時期に大活躍する柑橘類ですが、この柚子の風味を生かして作られた柚餅子も、師走の訪れを感じさせる、冬の風物詩的和菓子です。柚子の皮を利用しているので、和菓子ながらもさっぱり食べられるのが特徴です。

季節の移ろいを和菓子で感じよう

和菓子には季節を感じさせるデザインや材料が積極的に取り入れられており、季節の移り変わりを和菓子で感じてもらおうという、和菓子職人のおもてなしの心が込められた逸品です。気の合う仲間や家族と和菓子を味わい、季節折々の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

 

私達、北の菓子 菓風でも季節折々のお菓子を販売しております。多くの方々にご利用していただけますように、さまざまなジャンルのお菓子をご用意しておりますので、ご興味のある方はぜひご利用ください。

北の菓子 菓風

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和・洋とりまぜた新しいお菓子を通じて、世代を超えた家族の団欒・笑顔の場を提供します。

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