マドレーヌとフィナンシェは何が違う?2つの洋菓子の違いを徹底解説
マドレーヌとフィナンシェは何が違う?似ている洋菓子の違い、語源や原料まで詳しくご紹介
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見た目にもよく似ている洋菓子「マドレーヌ」と「フィナンシェ」。どちらもお馴染みの焼き菓子ですが、2つの違いは説明できない…という方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、マドレーヌとフィナンシェの違いについて、語源や材料まで詳しくご紹介します。
目次
マドレーヌってどんな洋菓子?
マドレーヌは、フランス発祥の焼き菓子で、バターケーキの一種。フランスのロレーヌ地方・コメルシーのものが有名です。バニラと柑橘で風味付けされることが多く、バターが甘く香る、ふんわりした素朴な味わいが特徴。貝殻の形の型で焼くことが多いですが、現在はカップケーキ型のものなどいろいろな形があります。
マドレーヌの由来
マドレーヌは、この焼き菓子を作った女性の名前です。由来は諸説ありますが、一番有名なのは、スタニスラス・レクチンスキー公という当時ローレヌ公国を収めていた人物が、ローレヌ地方コメルシーにあるお城で晩餐会を開いたとき、マドレーヌというメイドが作らせたというもの。ありあわせの材料と貝殻型を使って焼いたこのケーキを気に入ったレクチンスキー公が、メイドの名前を付けたと言われています。本来の形のマドレーヌは帆立型で、昔巡礼者がお守りとしてホタテの貝殻を持ち歩いていたことに関係しているという説もあります。
フィナンシェってどんな洋菓子?
フィナンシェもまたフランス生まれの焼き菓子で、こちらもバターケーキの一種です。「フィナンシェ」というのはフランス語で「お金持ち」や「金融家」という意味を持つ言葉。薄い長方形の焼き型で作られ、焦がしバターの風味とアーモンドの香りが特徴です。
フィナンシェの由来
フィナンシェの元はVisitandines(聖母訪問教会)の修道女が考案したヴィジタンディンという焼き菓子です。19世紀に、パリ証券取引所を取り巻く金融街にあるパティスリーが、顧客である金融家の人たちのために背広を汚さないで食べられるように作ったのが今のフィナンシェの形だそう。金塊に見立てた長方形の形も金融家にちなんでいるという説が有力です。
マドレーヌとフィナンシェの材料・作り方の違いは?
マドレーヌの材料
マドレーヌの基本材料は砂糖、小麦粉、バター、卵です。パウンドケーキの材料とほぼ同じで、すべての材料がほぼ同量。近頃では、ベーキングパウダーを加えた、より作りやすいレシピも数多く存在します。また、マドレーヌはふんわり香る柑橘の香りも美味しさのひとつなので、レモンの皮のすりおろしを入れるのが一般的。
フィナンシェの材料
フィナンシェのサクッとした食感の鍵を握るのが、アーモンドプードルと卵白、そして焦がしバター。アーモンドプードルとは、アーモンドを粉にしたもので香ばしい香りと軽い食感に仕上げてくれるのが特徴です。材料は他に砂糖と小麦粉も使用します。
マドレーヌとフィナンシェの作り方の違い
マドレーヌは、材料を混ぜていくだけなので比較的簡単に作れるのが特徴。家で簡単に作ることができるのは、断然マドレーヌです。一方フィナンシェは、焦がしバターを作る工程がある分マドレーヌよりも難易度は高め。マドレーヌはしっとりとした食感に仕上がるのに対し、フィナンシェは外側がさっくり仕上がります。
マドレーヌとフィナンシェの食感や味わいの違いを楽しんで
マドレーヌとフィナンシェはどちらもフランス発祥のバターケーキの一種です。マドレーヌは全卵を使用し仕上がりはしっとりとした食感なのに対し、フィナンシェは卵白のみを使用し、仕上がりは外側がさっくり、内側はふんわりとした食感で焦がしバターやアーモンドの香りが特徴的。食感や味わいの違いを感じながら、食べ比べてみるのも楽しいですよ。
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