砂糖の種類と特徴を知って上手に使い分けよう
砂糖の種類と特徴、料理に合った選び方
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スーパーの砂糖売り場にはたくさんの種類の砂糖が並んでいるけれど、何がどう違うのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そんな方のために、ここでは代表的な10種類の砂糖について掘り下げていきます。
目次
そもそも砂糖って何から、どうやってできてるの?
砂糖は主にサトウキビを原料とする「甘しょ糖」と、サトウダイコンやビートを原料とする「てん菜糖」があります。国内消費量の3分の2が輸入の甘しょ糖、3分の1が北海道のてん菜糖と沖縄や鹿児島の甘しょ糖で、これらの汁をろ過をして煮つめたものを濃縮精製したり、冷やし固めたりして砂糖が作られます。
代表的な10種類の砂糖と特徴を解説
上白糖
日本では昔から一般的に使用されており、白砂糖とも呼ばれます。何の料理にでも合うクセのない甘さで、国内消費量のおよそ50%を占めるもっともポピュラーな砂糖です。クッキーなどの焼き菓子に使用すると、こんがりとしたキツネ色に仕上がります。
グラニュー糖
海外でもっとも一般的に使われている砂糖です。気温の低いヨーロッパではサトウキビの栽培が困難だったことから、寒さに強いてんさいを原料としたグラニュー糖が使われるようになったのだそう。洋菓子のレシピで使用される砂糖にグラニュー糖が多いのはそのためです。クセのないあっさりとした甘さで、お菓子作りの他に、コーヒーや紅茶などの香りを楽しむ飲み物にもぴったりです。
ザラメ糖(白双糖)
透明で比較的大きな結晶のザラメ糖は、果実酒やお菓子などに使用されます。カステラの底のジャリっとした甘い部分、あれはまさしくザラメの良さが活かされていますね。他には、綿菓子や高級餡の原料として、また、角煮や煮物などの料理にも使われます。その粒の大きさから溶けるのに時間がかかるため、短時間で完成する料理やお菓子には適しません。
氷砂糖
「甘い宝石」とも言われる氷砂糖は、大きな結晶でできています。時間をかけてゆっくりと溶ける特性を活かして果実酒作りに使用されるほか、煮豆や豚の角煮などの煮物にも使われます。また、そのまま食べることもできるので、非常食や登山などの携行食など他の砂糖とは違った使い方もできます。
三温糖
三温糖には「砂糖の汁を三度煮詰めて作る砂糖」という意味があり、文字通り上白糖などを作る過程でできた糖液を繰り返し煮詰めて作られます。上白糖よりも甘みが強く、しっとりとした薄茶色の見た目とコクのあるやさしい風味が特徴です。煮物や照り焼き、酢の物やみそ料理など、和食全般に定番の砂糖です。
粉砂糖
グラニュー糖をすり潰して細かく粉末にしたもので、粉糖(ふんとう)やシュガーパウダーとも呼ばれます。チョコレートや色の濃いケーキ、焼き菓子などの表面にふりかけると、そのキメの細かさから粉雪のようなイメージに仕上がります。また、卵白や水分で練り、ペースト状にしたアイシングをケーキやクッキーのデコレーションに使用することもできます。
黒糖
黒糖は、もちろん甘味料として使うこともできますが、独特の風味があるため素材の味を活かした料理やお菓子には適しません。しかしビタミンやミネラルが豊富で、素早く疲労を回復してくれる効果があるので、脳を酷使する人や疲れやすい人は常備しておくと便利です。
きび砂糖
ほんのりとした薄茶色のきび砂糖は、口当たりが良く、コクのある風味が特長です。精製を重ねて白くなると同時に栄養分が損なわれる白砂糖と比較すると、様々な料理に使える点では同じですが、ミネラルやうま味成分として知られているグルタミン酸が豊富な点は大きな違いと言えるでしょう。
てんさい糖
北海道の農産物である「てんさい」から作られるてんさい糖には、カリウムやカルシウムなどのミネラルと、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整える天然のオリゴ糖が含まれています。また、血糖値の上昇が穏やかなこともあり、健康志向の方にとっては気になる砂糖のひとつでしょう。深みのある味わいで、和食やスイーツはもちろん、コーヒーや紅茶などの飲料にもてんさい糖のコク深い甘味がよく合います。
和三盆糖
和三盆糖(わさんぼんとう)は、四国の東部で生産されている伝統的な砂糖です。口の中でスーッと溶ける食感やさっぱりとしたほどよい甘さが特長で、その上品さと繊細さにおいて、他の砂糖とは一線を画す味わいです。和三盆糖を使用した代表的な食品と言えば落雁(らくがん)ですが、洋菓子やコーヒーや紅茶などにも、上品な甘味をもたらしてくれます。
北の菓子 菓風
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屋号 | 有限会社 田代製菓 |
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