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大福とまんじゅうの違いは?作り方・発祥など違いを解説

まんじゅうとの違いがわかりにくい大福

大福とまんじゅうの違いとは?

この記事を読むための時間:3分

「大福とまんじゅうってどう違うの?」と思ったことはありませんか?和菓子の定番である「大福」と「まんじゅう」はよく似ているように感じますが、実は全く違う食べ物なのです。そこでこの記事では、「大福」と「まんじゅう」の違いをわかりやすく紹介します。他にも「団子」や「あんころ餅」についても解説するので、気になる方はぜひ読んでみてください。

大福とまんじゅう、それぞれの特徴を紹介

そもそも大福とまんじゅうは、どのような和菓子なのでしょうか。まずはそれぞれの特徴から見ていきましょう。

「大福」とは

大福または大福餅とは、小豆でできた餡を餅で包んだ和菓子です。餡がたっぷり入っており、餅の量と同じかそれ以上であることが多いと言われています。また、ほとんどの場合コーンスターチなどの食用の粉がまぶされているのも特徴です。大福はお茶や抹茶によく合う和菓子として知られていますが、近年はフルーツが入ったものなど洋風のアレンジ商品が増え、スイーツのようにも食べられています。

「まんじゅう」とは

まんじゅう(饅頭)とは、小豆餡を小麦粉などを練った生地で包み、蒸した和菓子。酵母を使って発酵させた「酒粕まんじゅう」や重曹を使って膨らませた「ソーダ饅頭」、透明の生地で餡を包む「水まんじゅう」などが有名です。人形焼や栗饅頭のように、焼いて作られるものもたくさんあります。ご当地ものが全国各地にあり、お土産といえばまんじゅうというイメージも強いです。

大福とまんじゅうの違い

それぞれの特徴を改めて読んで、なんとなく違いがわかった方も多いでしょう。ここからは、さらに具体的に大福とまんじゅうの違いを紹介します。

材料の違い

大福とまんじゅうは「包まれる具が基本的に小豆餡」であるという点は共通していますが、生地の材料が異なります。大福は餅、まんじゅうは小麦粉などから作る生地です。そのため、大福は餅のもちもちとのびる食感を楽しめ、まんじゅうはふかふかとした生地の食感が楽しめます。

作り方の違い

大福の場合、蒸したもち米をついて作った餅で、餡を包めば完成です。それに対してまんじゅうは、生地で餡を包んだ後に「蒸す」もしくは「焼く」必要があります。例外として冷やし固めるだけの「水まんじゅう」などもありますが、基本的にまんじゅうは蒸し菓子の一種だと覚えておきましょう。

発祥の違い

大福とまんじゅうは、発祥の起源も大きく違います。大福は江戸時代に日本で生まれ、大福の前身は「鶉餅(うずらもち)」や、それを小さくした「お多福餅」であると言われています。江戸時代中期には、焼きながら売り歩く熱い大福がブームだったとか。また、以前は砂糖が高価だったため、18世紀末頃までは塩餡の大福が多かったと言われています。

一方まんじゅうは、中国の中華まんである饅頭(マントウ)や、そこに具が入った「包子(パオズ)」が変化した和菓子です。マントウやパオズが日本に伝わった時期や、今のまんじゅうの形になった時期ははっきりとわかっていませんが、大福が生まれた江戸時代よりもっと前から知られていたと言われています。

バリエーションの違い

時代とともに、大福もまんじゅうもアレンジされバリエーション豊かになっています。しかし、大福は中の餡、まんじゅうは外の生地が特にバリエーション豊かである、という違いがあります。大福は外が餅なので、ヨモギや豆を練り込まれる程度。中身はクリームやフルーツ、チョコレート、アイスクリームなどが入れられます。一方でまんじゅうは、米粉や黒糖を加えたものや、マシュマロ生地、パイ生地など、生地のバリエーションが豊富です。包んだ後に蒸したり焼いたりするため、中身は白餡、チョコクリーム、カスタード、ジャムなど比較的限られています。

その他のよく似た和菓子の違いもチェック

大福とまんじゅうの他にも、実は違いがよくわからない和菓子はたくさんありますよね。ここからは、よく似た4つの和菓子について紹介します。

「団子」とは

団子は、米などの穀物の粉に水や湯を加えてこねて丸め、蒸したりゆでたりしたものです。今ではもち米やうるち米が主流ですが、元は大麦や小麦などでも作られていました。大福の餅との違いは、餅が米を粒のまま蒸して作られるのに対して、団子は一度粉状にしてから作られるという点です。

「うぐいす餅」とは

うぐいす餅(鶯餅)は、餡を求肥などで包み、楕円形に丸め、左右に引っ張ってうぐいすの形にしたもの。さらに、青大豆でできたきな粉(あおきな粉)をまぶしてうぐいすの色に仕上げられるのが基本です。ちなみに求肥とは、粉状のもち米に砂糖または水あめを加えて加熱したものを指します。

「ぼた餅」とは

「棚からぼた餅」ということわざでも知られるぼた餅とは、もち米とうるち米を混ぜたものを蒸し、米粒が残る程度について丸め、粒餡をまぶしたもの。よく似たものに「おはぎ」がありますが、春は「ぼた餅」・秋は「おはぎ」など様々な説があり、この違いははっきり定義されていません。

「あんころ餅」とは

大福の反対で、餅を小豆餡で包んだものです。餡が餅の衣になっているため「餡衣餅(あんころももち)」と呼ばれ、変化してあんころ餅という名になったと言われています。餡を餅にのせたりまぶしたりするだけのぼた餅と違い、あんころ餅は綺麗に包まれているのが特徴です。表面を整えて模様が描かれているものも多くみられます。

大福とまんじゅうの違いを踏まえて、食べ比べてみよう

大福とまんじゅうの違いを紹介しました。大福は餅で餡を包んだ日本生まれの和菓子、まんじゅうは生地で餡を包んで蒸した中国生まれの和菓子です。皆さんはどちらが好きでしょうか?これまではよくわからずに食べていた方も、これからは大福とまんじゅうの違いを踏まえたうえで食べ比べてみてくださいね。

 

 

 

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