知っているようで意外と知らない?ムースとババロアの違いを徹底解説
知っているようで意外と知らない?ムースとババロアの違いをご紹介
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ひんやりデザートの定番「ムース」と「ババロア」。レストランのデザートでもよく見かけるこの2つのデザートの違いは何だろう…と気になっている方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、似ているけれど違うムースとババロアの違いについて、わかりやすくご紹介します。
目次
ムースってどんなもの?
「ムース」はフランス語で「泡」のこと。泡立てた生クリームや卵白に、果物のピューレやチョコレートなどを混ぜて自然に固めたものです。基本はゼラチンを使わずに固めるので、口当たりが柔らかく、滑らかでふわっとしているのが特徴。コース料理などで食べたことがあるかもしれませんが、ムースはデザートだけでなく魚貝のすり身や野菜などを使った前菜としても登場することがあります。また、「ムース」は料理だけでなく泡状の整髪料などでもなじみのある言葉です。
ババロアってどんなもの?
「ババロア」は、牛乳、卵、砂糖で作ったアングレーズソースにゼラチンと生クリームを混ぜて冷やし固めたデザートです。アングレーズソースとは、お菓子作りに広く使われるカスタード風味のソースのこと。こちらはゼラチンが入っているので、プルプルとした食感で弾力性もあるのが特徴です。もともとはドイツのバイエルン地方で飲まれていた、牛乳と卵黄などで作った「ババロアーズ」という温かい飲み物。18世紀にフランスに伝わり、ゼラチンで固めるデザートに変わったといわれています。
ゼラチンが入ったお菓子と言えば「ゼリー」も挙げられますが、ゼリーとババロアの違いは乳製品が使われているかどうか。。一般的にババロアには生クリームなどの乳製品を使いますが、ゼリーにはあまり使われません。ゼリーは乳製品が使われていない分透明感のある見た目も特徴的です。
ムースとババロアの作り方の違い
ムースは、フルーツピューレやチョコレートなどをベースにして、さらに軽い食感を出すために最後に泡立てた卵白や生クリームを加えて仕上げます。これに対し、ババロアは牛乳・卵黄・砂糖で煮上げ(80℃)とろみのついたソースを作ってから、ゼラチンと泡立てた生クリームで固めて作るデザート。見た目では違いがわかりにくいですが、作り方を見ると食感の違いにも納得できます。
作り手によっていろいろアレンジされている
ムースとババロアは固め方に違いがあると説明しましたが、作り手によってさまざまなアレンジが加えられている場合が多いので、明確な違いはほとんどないという人もいます。つまり、ムースを作る際にもゼラチンを使用するレシピもあれば、ゼラチンの力に頼らず固めたババロアも存在するということ。ただし、前述したようにムースは前菜にも使われるという点は特徴的と言えるでしょう。
他にも似ているデザートいろいろ
他にもこの2つに似ているデザートは存在します。例えば、イタリアの有名なデザート「パンナコッタ」。これは、温めた生クリームに砂糖と牛乳を加えてゼラチンで固めたものです。ツルっとした食感と生クリームの濃厚な味わいが特徴。日本でもお馴染みのプリンも似ていますが、プリンは卵に熱を加えて固めたものになります。
違いを知って美味しく食べよう
ムースは生クリームや卵白を泡立てたものを自然に固めたもの、ババロアはゼラチンを加えて冷やし固めたものという違いはありますが、パティシエによってさまざまなレシピが存在します。どちらも優しい口当たりの冷たいデザートであることは変わりありませんが、どのような違いがあるかを知った上で食べてみると、新たな発見があるかもしれませんよ。
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