ゼリーと寒天の違いは?それぞれの特徴と材料を紹介!
ツルンとした食感が心地よいゼリーや寒天。それぞれ別の食べ物ですがどちらもひんやり冷たく、口当たりも似ているため具体的な違いがわからない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は普段の食事やデザート、ダイエットのお供として人気の高いゼリーと寒天の違いやそれぞれの特徴について解説していきます。
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目次
ゼリーと寒天の違い
実は、ゼリーを固めるための材料として寒天が使用されることもあるため2つに大きな違いはありません。しかし「ゼリーを固めるためにはゼラチンが必要」というイメージが一般的に普及していることもあり、
- ゼリー=ゼラチンを使用して作ったもの
- 寒天=寒天を使用して作ったもの
と認識され、別の食べ物だと思われている場合が多いようです。寒天はゼリーを作る際の材料の一つなので、”ゼリーの1種”として捉えておくと良いでしょう。
ゼリーとは
ゼリーは果汁やワインなどを主にゼラチンで固めた冷たいお菓子や料理の総称です。
甘く味付けしたジュースに果実を入れたり、コーヒーや洋酒をそのまま冷やし固めたりと子供から大人まで幅広く楽しめるスイーツとして人気がある一方で、カニやエビ、白身魚、鶏肉などの淡白な食材を固めて「ゼリー寄せ」として楽しんだり、コンソメスープをゼリー状にして舌触りをよくする「ゼリーコンソメ」として利用されたりと料理としても世界中で愛されています。
液体を固める際に、
- ゼラチン
- 寒天
- アガー
- ペクチン
などが用いられ、材料によって食感や透明度などが異なるため目的に応じて適した材料が使用されています。
寒天とは
寒天は「テングサ」や「オゴノリ」などの紅藻類の粘液質を固めて凍結・感想させた日本独自の食品で、寒天を使用して作った和菓子や料理のことを寒天と呼ぶ場合もあります。
ゼリーを作る際に凝固剤の一つですが、あんこと組み合わせた「羊羹」や抹茶と組み合わせた「抹茶寒天」など日本ならではの食べ方で寒天そのものをお菓子としても楽しめます。また、カロリーがゼロに近く、食物繊維が豊富なことからサラダやスープに加えてダイエットや腸活中の優秀な食材としても人気が高いです。
ゼリーに使われる凝固剤
ゼリーを作る際には使用する凝固剤によって口当たりやのどごし、見た目の透明感などに違いが生まれます。そこで、代表的な4つの凝固剤のそれぞれの特徴を解説していきます。
ゼラチン
ゼラチンの原料は豚や牛などから抽出した動物性タンパク質のコラーゲンです。25℃以上と比較的低い温度で溶けるため、他の凝固剤と比べても口溶けの良さはピカイチですが、強い弾力性と粘性をもっているため、ぷるぷるとした食感も楽しめます。
寒天
寒天の原料はテングサやオゴノリなどの紅藻類から抽出される多糖類です。凝固力がゼラチンの約5倍もあるためしっかりとした食べごたえのある食感に仕上がります。植物性のためローカロリーで食物繊維も豊富でダイエットにも人気です。また、生のパイナップルやキウイを含む液体は「タンパク質分解酵素」を含むためゼラチンでは固められませんが、寒天であれば固められます。
アガー
アガーの原料はスギノリ・ツノマタなどの海藻から抽出する食物繊維やマメ科の種子から抽出する多糖類です。30℃〜40℃で固まるため、夏場に常温で置いていても溶け出しません。ゼラチンと寒天の間くらいの独特の触感があり、無味無臭なので他の食材の風味を最大限活かせます。また、凝固剤の中で最も透明度が高いため、素材を活かした光沢のある美しいゼリーが作れます。
ペクチン
ペクチンの原料は柑橘類やりんご、バナナなどの果物から抽出される多糖類です。他の凝固剤と違い強酸性の液体も固めることができる一方で、多量の砂糖と酸がないと固まらず、扱いが難しいためゼリーよりも、ジャムのとろみ付けなどに使用されることが多いです。「HMペクチン」と「LMペクチン」の2種類があり、目的や食材の糖度によって使い分けられます。
寒天はゼリーの一つ
寒天はゼリーを作る材料の一つなので大きな違いはありません。
- ゼリー:凝固剤を用いて液体を固めたお菓子や料理の総称
- 寒天:凝固剤の一つ、または寒天を用いて作ったお菓子や料理
この記事の内容を思い浮かべながら市販のゼリーの成分を確認してみると、新たな発見があり、ダイエット中の献立選びや手作りゼリーを作る際の参考になるかもしれませんよ。
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