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【和菓子】くず餅とわらび餅との違いについて解説 関東と関西で違うって本当?

くず餅と並んで人気の高い和菓子、わらび餅

くず餅とわらび餅との違いについて

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暑い夏の日に食べたくなる和菓子といえばやはり、くず餅やわらび餅ではないでしょうか。ツルっとした食感にあっさりとした甘さがたまらない、至極の一品ですよね。食欲のない夏の暑い日でも、これならいくらでも食べられそうな気分になってしまいます。そんなくず餅やわらび餅について、これら2つの違いは何なのか、あなたはご存知ですか?見た目も味わいも似ているくず餅やわらび餅の違いについて、改めて今回はお話していきたいと思います!

くず餅とは

くず餅は関東と関西に、色や形、味わいなどの異なったものが存在します。関東のくず餅は白色でほのかな酸味があり、関西のくず餅は半透明でもっちりとした食感が特徴です。ちなみに関東のくず餅は「久寿餅」と表記されていることが多いです。これらの原材料や作り方について、更に詳しく見ていきましょう。

くず餅の原材料

関東のくず餅は小麦粉から作られています。関東のくず餅が白色なのは、小麦粉を乳酸菌発酵させた小麦デンプンから作られているからです。これに対し関西のくず餅は葛粉から作られています。葛粉は希少で、なかなか手に入らないことから、ジャガイモデンプンが代用されることもしばしばです。

くず餅の作り方

関東のくず餅は小麦粉を乳酸菌発酵させて小麦デンプンを作り、これらの発酵臭を水で何度も洗い流したのち、蒸しあげたものになります。これに対し関西のくず餅は葛粉に水、砂糖を混ぜて火にかけながら半透明になるまで練り上げていき、その後型に入れて冷やし固めたものになります。関東のくず餅は四角や三角にカットして、関西のくず餅は一口サイズに切り分けて、共にきな粉や黒蜜を上からかけて食すのが一般的です。

わらび餅とは

わらび餅とはわらび粉を使用した和菓子です。食感、味わい共に葛粉を使用した関西のくず餅に似ていますが、本わらび粉を使っているわらび餅は黒っぽい色をしていて、見た目に若干の違いが見られます。わらび餅の原材料や作り方について、詳しく解説していきます。

わらび餅の原材料

わらび餅の原材料はわらび粉です。わらび粉はわらびの茎から採取しますが、1kgの茎からわずか30gしか取れず、かなり希少価値の高いものになります。なので、スーパーなどで売られている、大量生産されたわらび餅にはジャガイモデンプンが混ざっていることが多く、中にはわらび粉が全く入っていないものもあります。

わらび餅の作り方

わらび餅はわらび粉に水、砂糖を混ぜ合わせ、火にかけて練りながら仕上げていきます。ドロドロに固まってきたら、型に入れ、冷やし固めれば完成です。地域によっては砂糖を黒糖に変えてみたり、お抹茶を混ぜ合わせたりして作るところもあります。くず餅と同じように、ひと口大に切り分けて、黒蜜やきな粉をかけて頂きます。

くず餅とわらび餅との違いとは

くず餅とわらび餅、最大の違いは、使用する原材料です。食感や味わいは似ているものの、葛粉を使うくず餅は半透明に、これに対しわらび粉を使うわらび餅は黒っぽい色に仕上がります。また、関東のくず餅は発酵食である小麦デンプンを使用しているからか、見た目も味わいもこれら2つとはかなり異なります。

くず餅とわらび餅の違いを知ろう

くず餅とわらび餅は見た目や味わいなどが似ているからか、その違いがわかりにくいですが、そもそも原材料に違いがあり、意識して味わうと色合いや風味、食感などに若干の違いがあることがわかります。また、同じくず餅でも関東のくず餅と関西のくず餅は原材料が違い、見た目、味わい共にかなりの違いがみられます。ものが違うこれら3つの和菓子をそれぞれ味わい、その違いを改めて発見しながら楽しむのも、和菓子への理解がさらに深まって、良いかもしれませんね。

 

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