江戸時代から?3時のおやつの起源とは|海外のおやつの時間も紹介
3時のおやつの起源とは?
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日本人なら誰もが知る言葉と言っても過言ではない「3時のおやつ」。ところで、「3時のおやつっていつからあるんだろう」と気になったことはありませんか?また、なぜ3時におやつを食べることが定着したのか疑問に感じている方もいるはずです。そこでこの記事では、3時のおやつの起源について紹介します。イギリス、フランスなど、海外のおやつの時間についても紹介するので、ぜひチェックしてください。
目次
3時のおやつ文化発祥は江戸時代
3時のおやつの起源は、江戸時代だと言われています。今とは違って食事が朝夕の1日2食だった江戸時代は、労働の合間に間食をとることが多かったそうです。その間食の時間が、現在の午後2時から午後4時の間でした。これが、3時のおやつの起源です。
さらに、江戸時代は現在と時間の呼び方が異なり、午後2時から午後4時までの時間を「八刻(やつどき)」または「昼八つ(ひるやつ)」と呼んでいました。この「やつ」が、「おやつ」という呼び方の由来です。
「3時のおやつ」が定着したのはあるCMがきっかけ!
江戸時代に生まれたと言われている「3時のおやつ」の習慣ですが、「3時のおやつ」という言葉自体が広まったのは、1960年代〜1990年代まで放送されていた「文明堂のカステラ」のCMがきっかけだったと言われています。「天国と地獄」の曲に合わせて歌われる「カステラ一番・電話は二番・三時のおやつは文明堂」というCMソングは、当時知らない人はいないほど有名でした。こうして日本中に「3時のおやつ」というフレーズが定着していったのです。
外国にも3時のおやつはある?海外のおやつの時間
「3時のおやつ」という習慣は日本人には浸透していますが、海外には同じような文化はあるのでしょうか?また、海外ではおやつは何時なのかも気になりますね。アメリカをはじめ、海外のおやつ文化について紹介します。
アメリカの学校の「スナックタイム」
アメリカでは、小学校・中学校に「スナックタイム」というおやつの時間が作られています。スナックといっても、あくまでも栄養補給や、お腹が空いて勉強に集中できないのを防ぐ目的です。「Nutrition Break(栄養摂取休憩)」と呼ばれることもあります。午前中に1回、朝10時頃にある学校が多く、中にはランチを挟んで午後にも設けている学校もあるそうです。
イギリスの「アフタヌーンティー」
イギリスのおやつ文化といえば、「アフタヌーンティー」。紅茶と共に、軽食やおやつを食べる習慣です。上級階級の優雅な時間というイメージがあるかもしれませんが、現代のイギリスでは労働者階級まで広く浸透しています。イギリスではランチの時間が12時半〜14時と少し遅めなので、ティータイムは午後4時頃が多いようです。ちなみに、来客があった時や休日なら「アフタヌーンティー」ですが、平日に仕事の休憩としてとる場合は「ミッディ・ティーブレイク」と呼ぶそうです。
スウェーデンの「フィーカ」
北欧・スウェーデンでは、「フィーカ」という習慣があります。これは甘いものを食べながらコーヒーを飲み、人とコミュニケーションをとるというもの。スウェーデン語でコーヒーを意味する「kaffi」を反対にして「fika」と呼ばれるようになりました。伝統的に、フィーカの時は甘い焼き菓子を食べることが多く、定番はシナモンロールです。フィーカの文化はかなり浸透しており、毎日10時と15時にフィーカの時間が設けている企業も多く存在します。
フランスの「カトゥルール」
フランスでは4時がおやつの時間。今では4時という意味のフランス語「カトゥルール(quatre heures)」が「4時のおやつ」を表す言葉になっています。夕食が日本より遅い時間なので、4時におやつをしっかり食べる人も多いそう。また、フランスではおやつは甘いものが一般的で、カトゥルールではしょっぱいものはほとんど食べないそうです。
江戸時代が起源の「3時のおやつ」を楽しもう!
3時のおやつの起源について紹介しました。江戸時代が起源の習慣でしたが、そんな言葉がCMソングとなって人々に広まったというのは面白いですね。また、海外にも様々なおやつ文化があり、驚いた方も多いのではないでしょうか?おやつの時間はただ美味しいだけでなく、体力や集中力の保持、コミュニケーションなどの意味も持つ大切な時間です。伝統的な日本の文化「3時のおやつ」を、これからも楽しみましょう。
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