生クリームとホイップクリーム、6つの違いと特徴
生クリームとホイップクリーム、何がどう違う?
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お菓子作りなどで必要な生クリームを購入する際、すぐそばに似たようなパッケージで売られているホイップクリームを目にしたことはありませんか?どちらも『クリーム』という名称のため、何が違うのかわかりにくいですよね。ここでは生クリームとホイップクリームの違いを掘り下げていきたいと思います。
目次
生クリームとホイップクリームの6つの違い
原材料の違い
生クリームは、牛乳を分離させて取り出した乳脂肪のみを原料とし、添加物は一切使用されていません。省令で 『クリームとは、生乳・牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去したものをいう』とされ、乳脂肪が18.0%以上のものと定められています。ここで定義されている『クリーム』とは生クリームのことを指しています。一方、ホイップクリームは、植物性脂肪に乳化剤や安定剤といった食品添加物を加えたものです。
味や風味の違い
生クリームは乳脂肪の割合が大きいほど濃厚で、逆に低いものはさっぱりしており、コクのある芳醇な味わいが特長です。ホイップクリームは植物性ということもあり、生クリームと比べると軽めのすっきりした味わいです。ケーキなどのデコレーションに使用する場合は、どちらを使うかによってケーキの味や風味が変わります。
賞味期限の長さの違い
生クリームは牛乳と同じ乳製品のため、賞味期限は10日程度です。一方、ホイップクリームの賞味期限は1カ月程度と長いため、生クリームと違って買い置きができそうです。しかしどちらも未開封の状態での期限となりますので、開封後は数日以内で使い切る必要があります。
泡立てたときの色や質感の違い
生クリームは乳脂肪が18%以上のものと定義されていますが、塗ったり絞ったりする場合は、35%以上のものでないとうまく泡立ちません。泡立ての過程で、液体の状態からとろみがつき、更に泡立てていくうちにツノが立つといったように段々と質感が変わります。
そしてそのまま泡立て続けると、乳脂肪と水分が分離し、最終的には乳脂肪が固まってバターに変化。このように、液体から固体へと状態が大きく変わるのが生クリームの大きな特徴です。色はやさしいクリーム色で、ケーキなどのデコレーションに使うとシックな印象に仕上がります。
ホイップクリームは、乳化剤や安定剤などの添加物が加えられているため、泡立てすぎても分離しづらいという特徴がありますが、泡立てる際には生クリームよりも時間を要します。色は牛乳のように真っ白で、フルーツなどの彩りに添えると色鮮やかで華やかな印象になります。
コレステロール値の違い
生クリームとホイップクリームを比較すると、カロリーに関しては大きな開きはありません。しかし、コレステロールの値においては、生クリームがホイップクリームを大きく上回ります。100gあたりのコレステロール値は、生クリームが120mgなのに対し、ホイップクリームは4mgとその差は歴然です。健康のためにコレステロールを控えている人はホイップクリームを選んだ方が良いでしょう。
価格の違い
生クリームとホイップクリームの原料の違いが、価格にも表れています。牛乳の乳脂肪だけを使った生クリームは200mlのものが300~400円、乳脂肪の割合が増えると価格も高くなります。一方、ホイップクリームはおよそその半分の150円程度です。
まとめ
生クリームとホイップクリームの、一番の大きな違いは原料です。生クリームは牛乳の乳脂肪のみが原料の動物性、ホイップクリームは植物油脂に添加物を混ぜた植物性です。味や風味、泡立てたときの色や質感、賞味期限やコレステロール値、価格に至るまですべてが原料の違いによるものです。それぞれに良さがありますので、好みや用途に応じて使い分けると良いでしょう。
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