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誕生日ケーキにろうそくを立てる意味とは?火を吹いて消す理由も

誕生日ケーキとろうそく

誕生日ケーキにはなぜろうそくを立てるの?

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誕生日ケーキのお供の定番といえば「ろうそく」ですよね。誕生日ケーキには、ろうそくを立てて吹き消すという文化がありますが、この文化はどこからやってきて、どんな意味を持つものなのか意識したことありますか?誕生日ケーキにろうそくを吹き消すという文化は、日本発祥の文化でなく、海外から伝わって来たものと言われています。今回は、何気なく皆さんが行なっているろうそくを吹き消す行為と誕生日ケーキとの関係性についてご案内します。

月の女神「アルテミス」を祀る際のお供えものがはじまりと意味

誕生日のケーキにろうそくを立てるという文化の始まりは、古代ギリシャの頃からと言われています。当時の古代ギリシャでは、月の女神として知られる「アルテミス」を祀る際にハニーケーキをお供えしていました。そのお供えものにあたるハニーケーキは、丸い形をしていたため、月に見立てていたそうです。その月に見立てたハニーケーキに火を灯したろうそくの煙が天へと昇ることで、人々の願いが天の上にいる神に届くとされていました。この時から誕生日のケーキにろうそくを立てるという習慣がスタートしたとされています。

 

誕生日ケーキのろうそくを吹くのはドイツが始まり

古代ギリシャ時代から続いたケーキとろうそくの関係は、13世紀に入ると誕生日の当事者が吹き消すという文化に変っていきました。13世紀頃のドイツでは、「キンダーフェステ」と言われる生誕祭が行われていました。この生誕祭は、夜明けと同時に始まり、誕生日を迎える子供のためにろうそくが立てられた誕生日ケーキを用意するという習慣があったと言われています。

 

当時のドイツでは、誕生日の日というのは悪魔が取り憑きやすい日のして考えられていたそうです。魔除けの一種として、誕生日ケーキに立てられたケーキを吹き消していたと言われています。また、魔除けという意味だけでなく、古代ギリシャ時代の名残で健康に対する願いを込めて吹いていたともされます。

アメリカでは年の数分のろうそくに!

誕生日のお祝いの仕方は、ドイツで行われていたキンダーフェステをきっかけにそれぞれが現代の誕生日のお祝いに近いスタイルになっていったと言われています。19世紀の終わり頃になるとアメリカでは、誕生日の数だけろうそくを立てるという文化がスタートしました。ケーキに立てられたろうそくを吹き消すのは、願いを込めて吹き消すというものだったそうです。ドイツからアメリカに伝わったときには、悪魔祓いの要素は消えていたと言われています。

ドイツとアメリカではろうそくの数が異なる?

ケーキに立てたろうそくを消す文化が広まったアメリカとドイツでは、本数がそれぞれ異なります。アメリカでは、日本人が知っているスタイルと同じく年の数をケーキに立てて吹き消します。しかしドイツは、新たな命の灯火を表す年の数に加えてプラス1本という立てていたと言われています。日本で誕生日ケーキが広まったのは、アメリカの影響であるため、年の数分のろうそくを立てる文化が広まるったことから見て取れるでしょう。

ろうそくを吹くときには願いごとが大切

ろうそくを吹き消すには、必ず願い事を込めて消すことが大切です。この願い事を込めて吹き消す文化は、あまり日本で浸透していないことから、知らないという方も少なくないでしょう。この願い事を込めて吹き消すのは、古代ギリシャ時代から今まで変わらず伝えられてきた文化であるため、ぜひご家庭でも取り入れてみて下さい。

ろうそくを立てる意味を知って誕生日をお祝いしよう!

いかがでしたか?ろうそくを誕生日ケーキに立てる文化は、とても長い歴史のある一つの儀式でもあります。伝わるごとに少しずつ変化を遂げていますが、ろうそくを立てる意味を知って、誕生日のお祝いをしてみてはいかがでしょうか。

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