話題のお菓子マリトッツォとは?起源や名前の由来を解説
話題のお菓子マリトッツォとは?起源や名前の由来を解説
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イタリアの伝統的なスイーツパン「マリトッツォ」をご存じですか?日本でも大ブームを巻き起こした、今注目のトレンドスイーツです。最近ではお菓子屋さんで見かける機会が増えていたり、各コンビニオリジナルのマリトッツォが販売されていたりなど、私たちの身近なお菓子になりつつあります。今回は、そんなマリトッツォの起源や名前の由来を解説します。
目次
マリトッツォってどんなお菓子?
マリトッツォとは、しっかりと焼き色がついたふわふわ食感のパンにたっぷりの生クリームをはさんだ、イタリアのローマ発祥のスイーツです。
パンはバターや砂糖、卵をふんだんに配合した”ブリオッシュ”を使用するのが一般的です。ブリオッシュとはフランス発祥のリッチな味わいのなパンで、フランス王妃マリー・アントワネットの発した「パンがないならお菓子を食べればいいじゃない」という言葉の中にも出てくる「お菓子」、これはブリオッシュのことであったと言われています。
マリトッツォの名前の由来
マリトッツォの名前の由来は、イタリア語のMarito(マリート=夫)という言葉が変化したものだと考えられています。
古代ローマでは、男性がマリトッツォのような甘いドルチェを婚約者にプレゼントするというロマンティックな風習がありました。ドルチェの中に、指輪や小さな宝石をしのばせて想いを伝えることも。ドルチェを受け取った女性は、贈った人をMarito(マリート=夫)の俗称であるmaritozzo(マリトッツォ)と呼んでいたそうで、これがマリトッツォの名前の由来となっています。
本場イタリアでの”マリトッツォ”の呼び方
本来「マリトッツォ」とは、パンの部分のみを指す言葉であり、生クリームの入ったものは、「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ」(パンナ=生クリーム)と呼ばれています。
イタリアでマリトッツォを注文する際に「マリトッツォ」や「マリトッツォ・センプリーチェ」(センプリーチェ=”シンプル”という意味)を選んでしまうと、生クリームの入っていないシンプルなパンが出てきてしまうので注意が必要です。
生クリームの入ったマリトッツォを食べたいときには「マリトッツォ・コン・ラ・パンナ」と注文します。「マリトッツォ・リピエーニ」(リピエーニ=”詰めた”という意味)と表記されていることもあるようです。
イタリア式マリトッツォの特徴
本場イタリアでは、バルやカフェなどの飲食店で、マリトッツォを食べるのが一般的です。お客さんが注文してから、生クリームをはさむスタイルも多く見られます。大小2つのサイズを用意している飲食店も珍しくありません。
またイタリア式のマリトッツォは、さっぱりとした軽い口当たりの生クリームがたっぷりと入っていることが特徴です。ほかにも松の実やレーズン、砂糖漬けにしたフルーツなどが入っていたり、オレンジピールで香りづけされたりしていることも多いです。
イタリアの地域によってもその姿かたちはさまざまです。マリトッツォは、長い歴史の中でさまざまなアレンジが施されてきました。今では世界中たくさんの国でバラエティに富んだマリトッツォが販売されています。
日本式マリトッツォの特徴
日本で販売されているマリトッツォは、あらかじめ生クリームを挟んだものを冷蔵保存した状態で販売するのが一般的です。
カラフルな生クリームやフルーツで可愛らしくデコレーションされたアレンジマリトッツォも売られていて、本場イタリアよりも華やかなものが多いです。また、生クリームも、まっすぐに整えられているなど、日本人ならではの几帳面さが見られます。
日本でのブーム
日本で最初にマリトッツォを販売した店は、大阪市にあるパティスリー「トルクーヘン」とされていて、2014年頃にコーヒーに合うスイーツとして店頭に並べたことがきっかけで日本でも目にするようになりました。
近年のマリトッツォブームの火付け役となったのは、福岡市のパン屋「アマムダコタン」で、2020年4月頃から「おやつの時間」を狙ってマリトッツォを販売しました。マリトッツォの販売をインスタグラムで発信したところ、インパクトのある見た目からあっという間に拡散され、大人気商品となりました。
2021年頃からは、さまざまなコンビ二でも独自のマリトッツォが販売されるなど、全国的なブームへと広がりを見せています。
まとめ
いかがでしたか。日常で目にする機会の増えてきたマリトッツォ。近代的なお菓子のように見える華やかな見た目が特徴ですが、ローマの長い歴史の中で生まれて世界に広がり、現代にまで受け継がれているのですね。今後マリトッツォを食べる機会があれば、古代ローマのロマンティックな歴史に思いを馳せながらぜひ味わってみてください。
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