田代製菓

安心・安全な卵の選び方のポイントとは

安心安全の卵

おいしくて安心・安全な卵の選び方

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日本人の食生活に欠かせない食材のひとつである卵は、年代を問わず、大人気の食品です。しかしスーパーに並ぶ卵コーナーを見ると種類も値段も様々。生で食べることもあるから、できるだけ安全な卵を食べたいですよね。ここでは、おいしくて安心・安全な卵の選び方をご紹介します。

こんな基準で卵を選んでいませんか?

白い卵より赤い卵の方が安全?

白い卵よりも赤い卵の方が栄養価が高く安全…そんなイメージを持つ方は少なくないようです。しかし、色の違いは鶏の種類や羽色によるもので、卵の殻の色で栄養価や味などが変わるわけではありません。

殻の表面がザラザラの方が新鮮?

昔は殻の表面がザラザラしている卵の方が新鮮と言われていました。これは微生物の侵入などを防ぐ「クチクラ」という表面を覆う膜によるもので、水で洗うと剥がれてしまいます。最近では、市販されている多くの卵が殺菌洗浄されてから出荷されるため、殻の表面で状態を判断することはできません。

黄身の色は濃い方が栄養価が高い?

卵の黄身が濃いのは、親鶏が食べるエサによるものです。パプリカやマリーゴールドなどをエサに混ぜて黄身の濃さをコントロールしているだけで、栄養価とは関係ありません。

安全な卵を選ぶポイント

親鶏の飼育環境

養鶏場で行われている飼育は、大きく分けると「ケージ飼い」と「平飼い」の2種類に分かれます。「ケージ飼い」はバタリーケージと呼ばれる、羽根を広げることさえできない狭いスペースでひたすら卵を産ませ続ける方法で、日本で流通している9割以上の卵がこの方法で生産されています。

 

一方、「平飼い」はケージフリーとも呼ばれ、地面で放し飼いの状態で飼育する方法。家畜のストレスをできるだけ少なくして健康的な飼育を目指すアニマルウェルフェアの観点から、食の安全性を高めるとされています。「ケージ飼い」と比較すると、生産効率が低いため価格は割高になってしまいますが、どちらの環境で育ったニワトリの卵が安全かは明白です。

親鶏に与えられるエサの種類

「ケージ飼い」のニワトリのエサは、コストを抑えるために遺伝子組み換えの輸入穀物などが使われている可能性があります。遺伝子組み換えは、病害虫への耐性を持たせた作物を作る手法で、人への健康被害の可能性が指摘されています。エサに遺伝子組換え穀物を使用していない場合はその旨明記されていることがほとんどですので、記載がなく極端に安い卵はその可能性が高いと考えて良いでしょう。

産卵日や賞味期限

卵を購入する際に、誰もが気になるのが新鮮さです。採卵日が記載されていればわかりやすいのですが、法律で定められている賞味期限のみを明記していることがほとんど。その賞味期限は産卵日から設定するのではなく、パック詰め日から14日先となっています。そのルールを利用して、あえて賞味期限だけしか表示していないスーパーもあります。鮮度を重視する場合は、流通経路が短い近隣で採れた卵が良いでしょう。

陳列場所は冷蔵か常温か

卵の殻には食中毒を引き起こすサルモネラ菌が付着していることがあり、生卵を食べる習慣のない欧米でさえ菌の繁殖を防ぐ目的で冷蔵販売されています。しかし卵を生で食べるのが当たり前の日本では、常温で販売されているのをよく見かけます。出荷時に殺菌を済ませているとしても、危険性はゼロではありません。冷蔵で販売しているスーパーを選びましょう。

まとめ

赤い卵や表面がザラザラの卵、黄身の濃い卵が、実は安全性や栄養価などにおいて優れているということはありません。卵を選ぶ上で最も大切なことは、親鶏の飼育環境やエサの内容です。安売りの卵が消費者に及ぼす危険性を考えて、少々割高でも「平飼い」で、遺伝子組み換えでないエサを与えられているニワトリの卵を選びましょう。また、スーパーなどでは賞味期限や陳列場所にも気を付けたいものです。

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