スイーツとデザートの違いって?海外の「デザート」の言い方も
「スイーツ」と「デザート」の違いとは
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「スイーツとデザートってどう違うの?」と気になったことはありませんか?「スイーツ」と「デザート」の2つの言葉には、実は明確な違いがあります。そこでこの記事では、スイーツとデザートの3つの大きな違いをご紹介。また、海外の「デザート」を指す言葉も紹介するので、お菓子に関する豆知識としてぜひチェックしてみてください。
目次
スイーツとデザートの違い①英語での意味
1つめに紹介するスイーツとデザートの違いは、英語での意味です。それぞれの意味を見ていきましょう。
「スイーツ=sweets」の意味
スイーツは英語で「sweets」と書き、「甘い食べ物、甘いお菓子」を指す言葉です。基本的に、「sweets」といえば、甘いお菓子全般のことを指します。しかし、イギリスでは、大衆向けデザート類のことを指す言葉として使われており、飴やガムなどのような小さな砂糖菓子、つまりアメリカでいう「キャンディー」のことをsweetsと呼ぶこともあるそうです。sweetsは複数形なので、英語圏でひとつの甘いお菓子を言う場合は「a sweet」となります。
「デザート=dessert」の意味
デザートは英語で「dessert」と書き、「食事の後に食べられる果物や菓子」のことを指す言葉です。「dessert」は単数形で、複数形では「desserts」になります。スイーツと違い、食後に食べる甘味をデザートというのです。デザートには食後の満足感を満たすとともに、料理だけでは摂取できないビタミンなどの栄養素を補う役割もあります。
スイーツとデザートの違い②語源
2つめに紹介するスイーツとデザートの違いは、語源です。実は、「スイーツ」は英語、「デザート」はフランス語に由来しています。詳しく紹介しましょう。
スイーツの語源
スイーツの英語「sweets」は、「甘い・砂糖を入れた」などという意味の英語「sweet」が語源です。英語では、そのまま甘い食べ物のことを「sweet」や「sweets」と呼んでおり、それが日本に伝わってカタカナ英語となりました。日本で洋菓子などを「スイーツ」と呼ばれはじめたのは、1995〜2000年頃からだと言われています。
デザートの語源
デザートの英語「dessert」は、英語と同じ「食事の後に食べられる果物や菓子」という意味を持つフランス語の「dessert(デセール)」に由来しています。そしてこの「dessert(デセール)」は、「食事を下げる、食事を片付ける」を意味するフランス語の「desservir(デセルヴィール)」が語源です。日本では、「スイーツ」が使われ始める前から「デザート」という言葉は広く使われていました。
スイーツとデザートの違い③当てはまるお菓子
3つめに紹介するスイーツとデザートの違いは、当てはまるお菓子です。それぞれどんなお菓子をスイーツ、デザートと呼ぶのでしょうか。
スイーツに当てはまるお菓子
日本では、甘いお菓子全般がスイーツに当てはまりますが、人や地域によってスイーツと見なすかどうかの捉え方に差があると言えます。例えば、イギリスでは飴やガム、キャラメルなどの大衆向けの駄菓子もスイーツと呼ぶのに対して、アメリカではそういった駄菓子は「キャンディー」と呼ばれることが多いです。日本では、「スイーツ」という言葉が広まった当初に高級洋菓子を指して使われていたので、どちらかというとパティシエが作るケーキなどの高級な洋菓子をイメージする方も多いでしょう。
デザートに当てはまるお菓子
デザートに当てはまるのは、食事の後に食べるお菓子や果物です。ケーキやプリン、アイスクリームなどが当てはまります。基本的に飴やガムが食事の後に出されることはありませんが、もし食後に出されたら「デザート」と呼ばれるでしょう。また、フランスのコース料理では、メインコースの以降のことを「デザートコース」と呼び、チーズやナッツからケーキ、その後の飲料までが含まれます。
いろいろな国の「デザート」を指す言葉もチェック
最後に、デザートの他の言い方もいくつか紹介します。
イタリア:「ドルチェ」
イタリア料理では、デザートのことを「ドルチェ(dolce)」と呼びます。イタリア語で「甘い、柔らかい、優しい」などを指す言葉で、甘いもの全般を指しますが、食後のデザートのこともドルチェと言います。イタリアのドルチェといえば、ティラミスやジェラートが有名です。また、イタリアでは女性を褒める言葉として「ドルチェ」が使われることもあります。
タイ:「カノム」
タイ語ではお菓子のことを「カノム(ขนม)」と言います。タイでは主食ではなく軽食として食べるものや食後に食べるものを「カノム」と呼び、タイの伝統的なお菓子「カノムチャン」などのように、お菓子の名前には「カノム」が付いていることが多いです。また「デザート」を指すとき、「甘い」を意味する「ワーン」を付け加えた「カノムワーン(ขนมหวาน)」が使われることもあります。
中国:「ティエンディエン」
中国語(簡体字)では、甘いお菓子のことを「ティエンディエン(甜点)」と呼びます。また、中華料理の軽食のことは「テンシン(点心)」と呼び、甘い点心のことを「ティエンティエンシン(甜点心)」と呼ぶことも多いです。中華料理のコースで出されるデザートは、杏仁豆腐、マンゴープリン、桃包(タオバオ)などが有名です。
「スイーツ」と「デザート」は、大きな違いのある言葉だった!
スイーツとデザートの違いを紹介しました。日本ではカタカナ英語として曖昧な意味で使われていることもありますが、英語の意味や語源は別物です。スイーツは甘いもの全般、デザートは食後の甘いもの、として使うと伝わりやすいでしょう。この記事を参考に、これからは正しく使い分けてくださいね。
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