ガトーショコラとブラウニー/知っておきたい決定的な違いとは?
「ガトーショコラ」と「ブラウニー」の決定的な違いとは?由来や製法まで詳しくご紹介
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こっくりとしたチョコレート色の焼き菓子「ガトーショコラ」と「ブラウニー」。どちらもチョコレートケーキで大きな違いはないと思われている方も多いかもしれません。ですが、混同されがちなこの2つの焼き菓子、実は全く別物なのです。そこで今回は、ガトーショコラとブラウニーの違い、由来や製法まで詳しくご紹介します。
目次
ガトーショコラの由来
「ガトーショコラ」はフランス語。「ガトー」は「焼く」、「ショコラ」は「チョコレート」という意味です。つまりガトーショコラは、チョコレートケーキ全般を指す言葉。私たちがガトーショコラとして食べているケーキは、「ガトー・クラシック・オ・ショコラ」という名前のチョコレートケーキです。
焼いたチョコレート菓子の発祥は1700年代まで遡ります。日本では、1980年代に入ってから日本風にアレンジされるようになり、現在日本で親しまれているガトーショコラが出来上がりました。日本ではしっかりと火を通しますが、フランスではレアに仕上げ、より濃厚なチョコレートの風味が楽しめる仕上がりなのが特徴です。
ブラウニーの由来
ブラウニーもまた日本でお馴染みのチョコレート菓子の一つですが、こちらはアメリカ発祥のチョコレートケーキです。チョコレート色を指す「ブラウン」が語源。1893年のシカゴ万博の際に「女性向けのお弁当に入れる小さなケーキが欲しい」との依頼を受け、シカゴにあるホテルが考案したのが始まりです。現在では手軽に作ることができるホームメイドスイーツとして、アメリカの家庭で広く親しまれています。
ガトーショコラとブラウニーの違いは?
それではガトーショコラとブラウニーは具体的にどこが違うのでしょうか。項目ごとに詳しくご紹介します。
粉の量
レシピにもよりますが、一般的にガトーショコラの方が小麦粉の分量が少なめ。これにより、ガトーショコラの方がしっとりとした焼き上がり、ブラウニーはさっくりとした仕上がりになります。
卵の使い方
この2つのケーキは卵の使い方に大きな違いがあります。ガトーショコラは卵を卵黄と卵白に分け、卵白を泡立ててメレンゲにしたものを生地に混ぜ込みます。これによってしっとり、ふんわりとした仕上がりになります。一方ブラウニーは全卵をそのまま混ぜるので、目の詰まった仕上がりになるのが特徴。
形状
ガトーショコラはホールケーキ型を使って焼くのに対し、ブラウニーは天板やスクエア型で平たく焼き、四角く切り分けるのが特徴。ブラウニーは元々携帯用のケーキとして発案されたものなので、手でパッとつまめる大きさにする必要があったのです。
具材の有無
ガトーショコラには具材がないのに対し、ブラウニーは生地にナッツやチョコチップを混ぜて焼くことがあり、粒のある食感が楽しめます。
ザッハトルテとの違いも見てみよう
ガトーショコラやブラウニー以外で人気のチョコレートケーキといえば「ザッハトルテ」も思い浮かびます。ザッハトルテはオーストリア発祥のチョコレートケーキで、表面に艶やかなチョコレートを纏った、チョコレートケーキの王様とも呼ばれるケーキのこと。チョコレート生地の間にはあんずジャムが挟まれているのも特徴です。
手作りにチャレンジするのもおすすめ
ガトーショコラとブラウニーはどちらも濃厚なチョコレートの風味が楽しめる焼き菓子ですが、ガトーショコラは卵黄と卵白に分けて作るのに対し、ブラウニーは全卵をそのまま混ぜ込んで作るので、より手軽に作ることができるのが特徴です。機会があれば一度作ってみると、違いを実感できますよ。
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